乳ガンの手術を受けるほんの数日前。
私は数枚の写真を撮った。
メスを入れて傷物になってしまう右胸の
元気な姿を残しておきたかったから。
その気持ちを誰にも言うことができなかった。
そんな気持ちでいることを誰にも知られたくなかった。
家族が知れば心配するだろうし
友だちに話せば反応に困っただろし。
だから、誰にも言わず、一人で
スマホで自撮りした。
美肌モードで少し綺麗さが盛られた右胸が
私のスマホには残っている。
その時は慌ただしさの中の1コマでしかなくて
そんなにセンチな気持ちになった記憶もない。
一昨日、こんな記事を見つけた↓↓
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000043379.html
これだーって思った。
気持ちを理解してくれる人に囲まれて写真を撮り
命のために前向きな治療をするための覚悟を決める。
患者の気持ちに寄り添った、
何て素敵なプロジェクトだろうって。
この記事を読んでいるうちに、
自分が泣いてることに気づいた。
あの時の私はきっと
自分でもはっきりと自覚してなかったけど
不安で、逃げ出したくて、
それでも立ち向かわなければいけなくて・・・
という過程を一人で乗り越えていたんだな。
このプロジェクトで、
どうかたくさんの人の心が救われますように。
少しでも前向きに治療に進めますように・・・。