晴れたらいいな

45年と2ヶ月…健康だけが取り柄だった私にまさかの乳ガン宣告。そして、同時期に発見された謎の病。気持ちに整理がつかない!心の内の吐き出しブログです。

両親への告知

『周りへの告知』の中で

唯一触れなかった両親への告知。

これはかなり悩んだ。

 

両親を心配させるのが忍びない、

それはもちろん。

両親の心配や不安を受けて

自分が堪えきれるか。

両親の放つ言葉の中に

自分の不安が煽られて

自分自身を保っていられるか。

 

そんなことを考えて

なかなか言う気持ちになれず。

なんなら、言わずに済ませられないか

なんて馬鹿なことを考えたり。

 

自分の気持ちがある程度落ち着き、

手術日程まで決まったところで

いよいよ言わなきゃ、ということで

病院の帰りに実家に寄った。

 

なんの予告もなしに立ち寄った娘夫婦、

両親は嬉しそうに迎える。

婿と晩酌を始めようとする父、

娘とお茶しようとする母、

そんな様子になかなか切り出すことができず

見かねた夫が「今日はお話がありまして」

と言い出してくれた。

何の心の準備もなく

急に「病院」なんてワードが出ても

頭の上に「???」が見える両親。

 

そこで心を決めて言った。

「あのね、私、乳ガンになっちゃった」

 

さすがに涙が滲んだ。

申し訳なさと、

その言葉の重さと、

そして両親に言ったことで

”あ、これは現実なんだ”って

改めて自分にのしかかってきて。

両親はかなり驚いていたし

ショックが見て取れたけど

それでも思ったよりも

落ち着いて受け止めてくれた。

 

いや・・・きっと、私にはできるだけ

ショックを見せないようにしたんだな。

その瞬間は分からなかったけど

今なら分かる。

 

「早くわかってよかった」という

それしか言いようがない言葉と

「今は自分優先で治療しなさい」って

言葉を言い聞かせられて

実家を後にした。

 

それから、何かというと

連絡をしてきたり

一緒に食事しようとしてくれたり

気づかってくれる。

素直にありがたいな、と思う。

 

親への告知に悩む人は多いと思う。

私もその一人だった。

これを超えて、

ようやく本格的に落ち着いた気がする。